従来の屋根点検では部材費や足場に関わる人件費の見積りから始まり、部材の搬入搬出から設営撤去までを行うため、かなりの時間と労力を費やしてきました。足場作業は高所で行うため、転落リスクを完全になくすことはできず、命を落とすケースもあります。
そこで今回はドローンの技術を活かした屋根点検のメリットとデメリットを紹介します。
メリット1 安全性の向上
ドローンの点検は足場を組む必要がなく、高所作業でのリスクを大幅に軽減できます。
また、人間がアクセスしづらい場所(狭い空間、遠隔地など)でもドローンなら容易に到達できます。
メリット2 時間の短縮
ドローンは短時間で広範囲に飛ばすことができるため、足場で半日から数日かかるところが数分から15分ほどで点検作業が完了します。
メリット3
騒音問題の解決
足場を設営する際に使用する機材と比べて、騒音や排出ガスに困ることがないため、周りの環境への負担を軽減することが可能です。
メリット4
高精度なデータの取得
カメラで映し出された映像を依頼者もその場で直接確認することができるため、目視では確認できない微細な亀裂や劣化を見逃さずより詳細に提供することが可能です。また、収集したデータは容易に保存、分析、共有することができるため、長期的な屋根の状態管理やメンテナンスの計画が立てやすくなります。
メリット5
コストの削減
ドローンの点検は、従来の足場や高所作業車を使用する点検に比べてコストが低く抑えられることが多いです。
点検をする際の設営や撤去の時間がなくなるため、その分の人件費や部材費を大幅に削減することが可能です。
デメリット1
天候依存
ドローン点検は天候に大きく影響されます。強風や雨、雷や雪などの悪天候では飛行が困難になり、点検が延期される場合があります。
デメリット2
プライバシーと法律の問題
ドローンを使用する際は、プライバシーや法律に関する問題が生じることがあります。航空法によって飛行が禁止されている区域では、
いかなる場合でも飛行することはできません。
デメリット3
バッテリーの限界
ドローンのバッテリー寿命には限界があり、長さも機種によって様々ですが、平均してホビードローンが最大10分、点検に使用する際の本格的なドローンは20~30分程度になります。そのため、長時間の点検には向いていません。
デメリット4
墜落の可能性
ドローンの操縦中に操作ミスやデータの誤解釈があると、判断を誤り墜落させてしまう可能性があります。常に周りの安全を確保したうえで点検作業を行い、万が一墜落して負傷者や建物が損傷した場合は、必要に応じて警察や消防にご連絡ください。
このようにドローンでの屋根点検は、多くのメリットを提供する一方で、いくつかのデメリットも伴います。
これらを十分に考慮したうえで安全性や効率性を重視する場合には、ドローンでの屋根点検は非常に有用な選択肢となるでしょう。
最後まで読んでいただき、誠にありがとうございます。
もしよろしければ、ドローンで点検はじめませんか?